学生指導をして
今回は、過去に若輩者ながら看護師を目指すたまごの実習指導を私自身が指導者となって実習指導した際に感じたことを書きたいと思います。
精神疾患を患っている人達に共通する一つの点において考えました。
人生経験をする機会がとても少ないということ
それは何においても経験をする機会がとても少なく、知識を得る体験も少ないことです。
そう、何かを獲得する機会や学びを得たり、自分自身で体感したり感情の揺れ動くことが比較して少ないのではないかと思いました。
人生を歩む上で、健常者とそうではない方では
道に違いが生まれてくるもので、
障害の重症度によっては
学校の学級が変わっていたり、障害を持つ方専用として作られた学校に行く事もあるかと思います。
中でも、学校という形のもと勉強だけでなく、食べる寝るなどの生活も同じ場で過ごしていくような場所もあります。
もう少し見方を変えれば、障害の程度が重度であればあるほど病院が生活を送る主たる環境にならざるを得ない場合もあります。
多くの人達ないし障害を持たない人は
生まれて保育園もしくは幼稚園で初めて
集団生活を知り
小学生、中学生、高校生、大学生、大学院生、専門学生などなど
沢山の環境を経て、社会や学問について学ぶ中で他者との関わり、自分自身という存在についての問いや確立をしていくのでしょう。
しかし、こうした環境下で生活を送る機会が少ない場合やこれらの環境から隔絶した世の中で生活を送る方にとっては
経験自体に大きく差がつくことになることは容易に想像できることと思います。
様々な創意工夫がなされて今の世の中がある上で、この事に一石も投じられていないと言うには語弊があるでしょう。
ただ、ここに一つの壁もしくは見えない何か隔てるもの、道筋が変わってしまう選択など
そうした何かしらの背景があるのだと思います。
スタンダードやノーマルなんて言葉は
無論不必要なのかもしれないですね。
学生と学生が担当した患者さんとの関わり合いを見ることによって俯瞰的な第三者視点での経験がこのように感じる機会を生み出したのかもしれないですね。
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「学びを得るというのは、如何に自分自身が意識的に起こる事柄から新たな発見を得られるか」
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