夢を語る資格
皆さん夢ってありますか?
夢という言葉じゃなくても、こんなことしたいな、こういう風になりたいななど日常的な希望がありますか?
しばしば精神科の中ではこのことについて様々なことが起こり、言われているものと思います。
なぜ、夢を持つことで何かが起こるのか。
精神科の方の場合、夢を追いかけることが病気の状態に影響して悪化したり、最悪の事態まで引き起こす可能性があるからです。
ニュアンスやイメージ的に夢は素敵なことのように思えます。
しかし、夢に向かって突き進む時、必ずと言って良いほど壁や障害にぶち当たる時があると思います。
そんな時人の心にかかるもの、
そうそれはストレスなんですね。
病気を持っていない方であれば、このストレスは程度によりけり耐えながら夢を叶えることも可能になります。
ですが、病気を持っている方からすればストレスが直接もしくは間接的に病気の状態を左右し、ストレスによって悪化した病気の症状に同時に苦しめられることもあります。
そのため時に病気を持つ方は夢を語る資格を奪われることもあります。
「そんなこと言ったって病気が悪くなるからダメです。」
「どうせ病気が悪くなるんだから、やめなさい。」
「病気が悪くなって近所や周りに迷惑かけてまでやらなくていい。」
と言った具合に自然と制限された世の中、夢を追いかけることを抑制された世の中、夢を語ることがまるでタブーかのような世の中になっている気がしています。
夢を語る資格を持てる可能性は、誰にだって平等に在るべきものなのに、いつしか病気が邪魔をして、それが当たり前になってしまっているのです。
また、同様に抑圧された生き方を送っているのが精神疾患の方の特徴です。
「そんなこと気にするな。
自分らしく自分の好きを全うし生きていけば良い。」
と伝えても色濃く影響を受けてきたことで、萎縮し、
「そんなこと自分が望んではいけない。」
「自分がそんなこと言って良いものなのか。」
と行き詰まってしまうこともありました。
元を正せば同じ人間です。
ただ、病気であることで違った部分があり、それらのコントロールはほとんど不可欠的に必要な治療に依存するだけなのです。
例えば、性格に特徴がある人が何かの権利を奪われるか問われれば、失う何かはあっても奪われる何かは無いと思います。
同じように考えれば、夢を語る
ということは奪われることや抑圧を受けるものではないはずです。
病気を持つ方はそう言った世の中で生きているのが現実の大半であり、変わっていくべき状況なんだと思っています。