言葉足らずの頑張らないブログ

精神科の看護師で筋肉大好きな自分の看護師ライフや筋トレなどなどについて語ります!

報道について

今話題になっている京アニ放火殺人事件。

死者34名。

まずは亡くなった方に心からお悔やみ申し上げます。

いつだって人が死ぬこと、それによって悲しむ人達がいることに心が痛み、時にはこのようなことが起きてしまう状況に憤りさえ感じます。

 

しかし今回この事件の報道されている中で、指摘された精神疾患との関連づけについてフォーカスしたいと思います。

 

この事件の報道内容には、精神疾患がある可能性について話している場面がありました。

 

精神疾患と報道するなかで言葉を一つ並べることによって事件と精神疾患が関連付けれられてしまい、精神疾患を持つ人のイメージの歪曲や偏見が生まれることです。

実際問題こう言った事件で精神疾患を持つ人の割合は少なく、9割以上はそうではないという事が挙げられます。

要するに殆どの事件では、精神疾患とは関係ない事件がたくさんあるということです。

 

そして、今回放火を起こした犯人が精神疾患かどうかは明確になっていなかった時点で精神疾患という言葉が出ていたと思います。

分かっていない段階で報道することも誤ってまたは情報の公開を急ぐあまりそうと決めつけて報道することも疑問を感じるところです。

こうしたことで今一生懸命に生きる精神疾患の方の心を傷つけ、苦しく悲しい思いをしている人が居ると考えると、とても遺憾に思います。

 

ただ、これで社会に対する不安を抱く方々へ。

情報操作によって無情にも生きにくい世の中が色濃く感じられるやもしれません。

それでもあなた方を信じ、心配し、想う人達も居ます。

だから、今はそんな酷い世の中から少し距離を置いて、あなたの頼れる存在や環境に身を置き、少しでも負担が和らぐことを願うばかりです。

そして、互いに協力し、助け合い、理解ある社会がどこかに存在し続けたらなと願っています。